やせおとこ
男の死面を彫刻する、冷々として生気なき裏に一脈の意志を蓄ふるは、小さく見開く眼の力無き凝視である、黒頭を著て『通小町』『善知鳥』『阿漕』(阿漕が浦)『藤戸』の亡霊に用ひる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
のうめん「能面」の項を見よ。