しんげつ
新月には二あり、 一は仲秋の月、即ち八月十五日の月で、『白氏文集』に『三五夜中新月色、二千里外故人心』とあるが如きそれ、一つは三日月のこと、朔の月。
新月 方于
入夜天西見、蛾眉冷素光、潭魚驚釣客、雲雁怯弓張、隠々暗珠箔、微々上粉牆、更憐三五夕、仙桂満輪芳。
中島来章筆 『新月浮水』 松本双軒庵旧蔵
郷倉千靱筆 『新月』 第十二回院展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)