(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
だいびゃくごしゃ
画題
画像(Open)
解説
東洋画題綜覧
三乗教(声聞乗、縁覚乗、菩薩乗)を羊、鹿、牛の三車に譬ふるに対し、一乗教を大白牛車に喩へる、一乗教の菩薩、円融の三観(即空、即仮、即中)を以て、一切諸法の実相を透見し、頓に無明煩悩を打破し、三智(一切智、道種智、一切種智)を成ずること恰も大白牛の牽く車に乗じて、速に宝所に到るが如きを喩へていふ。『法華経』に『有大白牛車、肥壮多力、行歩平正、其疾如風』といふ。
これを画いたものに、荻生天泉筆『大白牛車』(第十二回帝展出品)があり、又、吉川霊華に『法華経譬諭品』(遺作集所載)がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)