蜀桟道
しょくのさんどう
画題
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解説
東洋画題綜覧
支那四川省北方の広元から陝西省の漢中盆地に至る通路で、南北二山列を過ぐる、南列は広元寧羌間に位し、朝天関及北盟関の二嶺に崛起し両山列は共に北東より西南に向ひ、大巴山脈の方向と異るは広元、寧羌沔の三個所に断層現はれ大巴山脈を貫くためである。 (世界地名辞典)
古より嶮路として聞え絵画にも画かるところ少くない。唐玄宗の時、呉道子が李忠訓と共に宮中に之を描いたことは有名な話である。
池大雅筆 『蜀桟道』 西本願寺蔵
渡辺崋山筆 『蜀桟道』 渡辺善十郎氏蔵
谷文晁筆 『同双幅』 波多野元武氏蔵
高島北海筆 『蜀道七盤関真景』 第四回文展出品
田崎草雲筆 『蜀桟積雪』 本山幽篁氏旧蔵
同 『蜀道秋色』 新居貞太郎氏蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)