松下禅尼
まつした ぜんに
画題
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解説
前賢故実
(『前賢故実』)
東洋画題綜覧
鎌倉時代の賢婦、北条時頼の母、あかり障子の繕ひを以て倹約の道を説き、其の子を誡めた逸話世に聞え、教訓画としてよく画かる。
松下禅尼者、秋田城介景盛女、北条時氏孺人時頼母也、一日禅尼招子時頼、時禅尼手自補明障子之敗壌、禅尼兄義景曰、我有善工命之、禅尼曰、其士豈賢我乎、不肯、間断紙、而貼之、猶未止、義景曰、悉改曰円、則色不斑、而又不労乎、禅尼曰、他日皆新之、今日惟如此、而止耳、凡物小破之時、且加修理、可用也、是使少年視学之、為令熟工夫也。 (本朝列女伝)
益田玉城筆 『松下禅尼と北条時頼』 東京府養正館蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)