潘妃蓮歩
ばんぴれんぽ
画題
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解説
画題辞典
潘妃。小字は玉奴、南北朝齊の東昏侯が竃姫なり、その歩行せんとするや、帝為めに遂に黄金の蓮花を撤布せしめてその上を歩ましめ、「歩々生蓮華」と言にしめたりといふ、是れ潘妃蓮歩として知られたるものなり。齊亡びて後、王茂清之を妻にせんとす、玉奴節を守りて自殺す、駒井源琦の筆蓮歩の図(駿河植松氏所蔵)あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
潘妃、小字は玉奴、南北朝斉の東昏侯の寵妃である、東昏侯奢侈を好み黄金を以て[[蓮 を作りこれを地につらね潘妃をしてこれが上を行かしめて曰く、『歩々蓮華を生ず』と、斉亡びて後、王荘清之を妻にしやうとしたが節を持して自殺す。
斉廃帝東昏侯、鑿金為蓮華、以帖地、令潘妃行其上曰、此歩々生蓮華也。 (南史)
これを画いたものに駒井源琦の作がある、静岡県の原、植松与右衛門氏の蔵である。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)