馬師皇
ばしこう
画題
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解説
画題辞典
馬師皇に支那太古黄帝の時の馬医なり。克く馬の形氣を以てその死生を知り克く之を治す。後龍の下向するあり。耳を垂れ口を張る。師皇見て曰く此龍病ありと、その辱下ロ中に針し、甘草湯を取つて之に飲ましめしに忽ちにして愈え一日にして去るといふ。狩野芳崖橋本雅邦等の筆あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
馬師皇は支那太古黄帝の時の馬医で、仙術を得たる人、克く馬の形気を見て、その生死を知つたといふ、その竜に負はれて登仙する処、古画に現はる、出処は『列仙伝』である。
馬師皇者黄帝時治馬医也、知馬形気死生之胗理之、輒愈後有竜下向之垂耳張口、師皇曰、此竜有病知我能理、乃針其唇下口中、以甘草湯飲之、一旦竜負而去。 (列仙伝)
馬師皇は仙人の中でも、事跡が面白いので道釈人物画としてよく画かれ、殊に狩野派の人々に多く、近くは狩野芳崖、橋本雅邦にもその作がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)