真山水
しんさんすい
画題
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解説
画題辞典
真行草の真にして、行草に対し、一筆苟もせず、些の略筆粗筆に用ゐずに作れる最も真面目なる山水を真山水と総称す。
曽我蛇足筆襖張付八枚(京都真殊庵蔵国宝)、周文筆(井上侯爵所蔵)、周文筆(秋元子爵旧蔵)、雪舟筆(同)、雪舟筆(京都守屋孝蔵氏蔵)、啓書記筆(下条桂谷氏旧蔵)、啓書記筆(松井子爵旧蔵)、狩野元信筆(徳川公爵所蔵)等、真山水の名品と推さるゝものなり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
山水を真行草の三体に分つも、行草の山水は多く言はず、真の山水は、古来足利時代あたりから雲谷派、狩野派に依つて描かるゝもの少ない。
周文筆 川崎男爵家蔵
同 井上侯爵家蔵
同 三幅対 郷男爵家旧蔵
如雪筆 同
雪舟筆 帝室博物館蔵
此の外、狩野元信、探幽、啓書記、其他多くある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
さんすいが「山水画」の項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)