曹山禅師
そうざんぜんじ
画題
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解説
画題辞典
曹山禅師、名は本寂、支那泉州蒲田の人。姓は黄氏、少時儒を業とす、年十九にして福州福唐県の霊右山に入りて出家し、後洞山良价に参す。初め价問う、汝の名奈何。寂曰く本寂。价曰く向上に於て更に言え。寂曰く言わじ。价曰く何故に言わざる。寂曰く本寂と名づけたるが故なりと。价以て大に法器として開示し、宗風を請く。尋いで諸地に遊方せしが、請せられて撫州の曹山に住し法席大に興る。唐昭宗の天復元年六月、侍者を召し、第幾日と問う、侍者十五日と答ふ。之を聞きて曰く、吾は九十日を以て一夏となし、一生行脚すべしと、翌日六十二歳を以て寂す。勅して玄証禅師と謚す。曹洞宗は即ち良价、本寂の師弟によりて開かれたるものなり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
曹山禅師、名は本寂、支那泉州蒲田の人、十九にして出家し、霊右山に入つて修行し、後、洞山良价に参す、洞山曹洞宗を創むるや、曹山これを嗣ぐ即ち第二世である、唐昭宋の天復元年六月入寂す、年六十二、玄証禅師と諡す。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)