賀知章
がちしょう
画題
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解説
画題辞典
唐代に於ける文雅の士なり。永興の人、秘書監となり、開元年中、侍郎に遷り、集賢学士を兼ね、晩年四明狂客と号し、天宝の初、請うて郷里に帰る。李白等と共に飲中八仙に数えらる、杜甫が八仙の歌に賀知章を詠して「知章騎馬似乗船、眼花落井水底眠」とあり、勅して鏡湖剡川の一曲を賜わるという。
狩野山樂画く所(九鬼氏所蔵)あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
支那唐代の詩人で山陰の人、字は季真、『超抜群類の科に擢でられ、太常博士に遷り、開元の初め礼部侍郎に遷る、晩節放誕にして四明狂客と号す』(唐詩選作者略伝)李白等と共に飲中八仙の一人に数へられ、杜甫が『飲中八仙歌』には『知章乗馬如乗舟、眼花落井水底眠』と歌はれてゐる。
これを画くもの、古く狩野山楽の作あり。(九鬼家旧蔵)現代では島田墨仙、菅楯彦にその作がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)