藤原良仁
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ふじわらの よしひと
画題
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解説
前賢故実
太政大臣を贈られた冬嗣の七男。人柄が淡泊で上品、頭が良くて機知に富んでいた。美しい容姿を持ち、若くして大学に入り、疲れを忘れるほど勉学に励んでいた。文徳天皇が皇太子時代だったとき、良仁は召されて蔵人になり、のち東宮亮を務めていた。その後、從四位上、右近衛中将、のち中宮大夫にまで累進した。良仁は高貴な家柄の生まれ、鮮やかで華麗な服飾を身につけていた。長い間馬が好きで、仕事を終えて家に戻ると、馬を愛玩していた。また、非常に孝心があり、母が亡くなった日には、泣きすぎて吐血して気絶したが、再び蘇生したことがあった。良仁はそのまま病気になり、貞観二年薨去、享年四十二歳。
(『前賢故実』)