巻3.06 酔い伏せる家来たち

日が暮れてもなお、酒宴は続いた。

あまりにも多くの毒酒を飲んだ酒呑童子は中座を余儀なくされ、頼光一行にその旨を告げ、覚束ない足取りで寝殿へ消えていった。

残った眷属たちが、寝床へ向かった主人に目もくれず、どんちゃん騒ぎを続ける一方、酒の毒がまわりにまわって、身を悶え、倒れふして呻く有様はあまりに酷いものであった。

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    酒宴が続き、眷属たちが昏倒してゆく場面。