巻3.01 酒呑童子

突如、天変地異が起こり、一行は肝を冷やす。空が晴れ渡ると、そこには様々な兵具を備えた十人あまりの鬼神たちが左右に別れて出てきた。

一行が身構えると、鬼共は縁の下に二列に並び、暫くした後、再び、大地が鳴り動き、生臭いぬるい風が吹き、たなびく雲のまぎれから遂に酒呑童子が現れた。

頼光は、修行帰りに山道で迷い、この場所に行き着いたことを告げると、童子は納得して、ここを宿にし休息せよと、御殿へと誘う。

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    酒呑童子が登場する場面。