31. 荒井 渡舟ノ図(東海道五十三次:歌川広重)
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浜名湖の舟渡しの風景
現在の静岡県湖西市。舞坂の渡し船「今切の渡し」を描いたもの。先を行く幔幕が張られた船は大名行列の一行を乗せた御座船である。時刻は夕刻頃と見られ、西の空が暮れようとしている。後続の舟には中間と呼ばれるお供たちが欠伸をしたり、身体を丸めて寝入る姿が見える。舟が向かう先に見えるのは新居の関所。この関所は幕府の直轄下にあり、取り調べが特に厳しいことで知られ、船着き場はこの関所の中に置かれていた。
〈参考サイト〉
文化遺産オンライン「東海道五拾三次之内 32 荒井《渡舟ノ図》」(https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/227302)
アダチ版画研究所「歌川広重「東海道五拾三次 荒井 渡舟ノ図」」(https://store.adachi-hanga.com/products/uk_hiroshige044?srsltid=AfmBOory_RzNWw8cWqnQcaKCH88uAsnP50yJtF1LOQGVmqiaJOaKvTEZ)
東京富士美術館「東海道五拾三次之内 荒井 渡舟ノ図 | 歌川広重 | 収蔵品詳細」(https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/04352/)
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