1. 日本橋 朝の景(東海道五十三次:広重)
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日本橋から京都まで124里半(約492㎞)の長旅の出発点
「日本橋 朝の景」は江戸から京都へ向かう東海道の起点・日本橋(現在の東京都中央区)の朝の景色を描いた有名な作品。鐘が七ツ(午前四時)を打つと木戸が開かれ、一日が始まる。参勤交代の大名行列が朝早く江戸を出発する様子のほか、天秤棒を担いだ一団が、向こう岸にあった魚河岸から仕入れを終え、行商に出かける様子も描かれている。野菜売りや犬の姿も描かれている。左右に開いた大木戸の間から覗くような視点が面白く、大木戸の縦格子と毛槍の縦のラインと橋の板目の横のラインが画面に一定のリズムを与え、堅固な構図を作り上げることで、街の活気や爽快な旅立ちを表している。
〈参考サイト 〉
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東京都立図書館「東海道五拾三次之内 日本橋」
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/modal/index.html?d=5540
- 東京富士美術館「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景|収蔵品詳細」
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