25. 金谷 大井川遠岸(東海道五十三次:歌川広重)

金谷側から見た大井川の川渡り

 金谷も嶋田と同じく、川留めになると賑わう町であった。川向こうの山の中腹に、金谷の宿が見えています。「嶋田」の続きの図であり色彩に統一感がある。金谷側から見た大井川の川渡りの様子でだが、ここでは河を渡り切ろうとする様子が描かれている。画面左の川中に見える立派な連台(れんだい)は、総勢20名で川を越える大高欄連台。載っているのは大名の籠のようである。河の大きさがわかるとともに、背景の山々を立体感を出して表現し、また背後の黒い平面的な山々は、これからさらに続く旅の厳しさを暗示しているようである。

〈参考サイト〉

文化遺産オンライン 「東海道五拾三次之内 25 金谷《大井川遠岸》」(https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/208595

知足美術館「金谷 大井川遠岸|東海道五十三次」(https://chisoku.jp/tokaido/24_kanaya/

アダチ版画研究所「歌川広重「東海道五拾三次 金谷 大井川遠岸」」(https://store.adachi-hanga.com/products/uk_hiroshige037?srsltid=AfmBOorWkIl4pEO6EZvzZGApw6GzfTXum4m7hdt0vz9FEzwQl9sWI7rT

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