23. 藤枝 人馬継立(東海道五十三次:歌川広重)
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働く人々の活気
現在の静岡県藤枝市。「人馬継立」とは運ばれる荷物の人足と馬が交代することをいい、本図はその様子が描かれている。右上の問屋場の役人が見守るなか、荷物の引き継ぎ作業が行われ、汗をふき、休みをとる者や荷物を積み直す者など、思い思いの姿が見られる。問屋場は。駅伝の荷駄の引き継ぎをするところで、荷物を計算し、運送の斡旋をしている。当時の風情を知れる興味深い図案である。人足が担ぐ荷物に立てられた名札には、版元の「保永堂」、馬のお腹には版元の主人、竹内孫八にちなむ「竹内」の文字が見える。
〈参考サイト〉
知足美術館「藤枝 人馬継立|東海道五十三次」(https://chisoku.jp/tokaido/22_fujieda/)
文化遺産オンライン「東海道五拾三次之内 23 藤枝《人馬継立》」(https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/241893)
東京富士美術館「東海道五拾三次之内 藤枝 人馬継立 | 歌川広重 | 収蔵品詳細」(https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/04343/)
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