2. 品川 日の出(東海道五十三次:歌川広重)
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五拾三次の最初の宿場
当時、吉原が北楼といわれたのに対し、品川は南の遊里で、吉原に次いで人気があった。 早朝から開いている簡易な食堂で女性が客を待ち、料亭などが軒を連ね、旅人が立寄りたくなるような街道の様子が描かれている。朝焼けの品川の海の白い帆の爽やかさ、料亭の海側にわずかに見えるぬれ縁が描かれている。 往来では多くの庶民が土下座をしている前を大名行列のしんがりが通り過ぎて行く。 右に切り立つ山が八ッ山、左に開ける海が品川湾だが、今日では山は切り崩され、海は埋め立てられ、いずれも見ることはできない。 後の保永堂の単独出版の異版では「諸候出立」の副題で行列の人物が増えている。〈参考サイト〉
知足美術館「品川 日之出|東海道五十三次」https://chisoku.jp/tokaido/01_shinagawa/
文化遺産オンライン「東海道五拾三次之内 2 品川《日之出》(https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/227272)
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