熊田正史

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【テーマ設定】

インタビュー計画概要:

小学館で『週刊ヤングサンデー』や『ビッグコミックスペリオール』の編集長を歴任し、現在は「マンガ・アート・ミュージアム」の館長を務める熊田正史氏を対象とする。手塚治虫の担当編集から始まり、京都精華大学での教育活動、携帯コミックやNFTビジネスに至るまで、熊田氏の広範なキャリアを通じてマンガ産業の変遷と新たな市場開拓の歴史を記録することが目的である。

大テーマ:マンガ編集者が切り拓くコミックの新マーケット:原稿のデジタル化からNFT、ミュージアムへの展開まで

中テーマと主な焦点:

1.マンガ黄金時代の編集実務と作家との関わり

小学館時代の編集長としての経験や、手塚治虫、ビッグ錠、小山ゆうといった著名なマンガ家たちの担当を通じたエピソードを深掘りする。当時の編集現場における作品づくりの核心や、作家の才能をいかに市場へ送り出してきたかという産業史的側面を明らかにする。

2. 新マーケットの開拓:マニア向け市場から電子・携帯コミックへ

小学館退職後の活動に焦点を当て、雑誌『KINO』の創刊や、2000年代後半の携帯コミック(Bbmf)におけるBL・TLブームの仕掛けを検証する。一部のマニア向けコンテンツを市場に広げていくノウハウや、2010年代以降の電子コミックの進展に伴う市場構造の変化について議論する。

3. デジタルアーカイブとマンガの未来:ミュージアムとNFT

「マンガ・アート・ミュージアム」の設立背景と、マンガ原稿をデジタル美術館として公開・販売する狙いについて探究する。マンガ原稿の文化的価値をどう保存し、NFTビジネスなどを通じていかに新たな価値を創造していくのか、デジタル時代におけるマンガの保存と継承の展望を解明する。

期待される成果:

紙の雑誌から電子、そしてデジタルアートへと変容するマンガ産業の構造的変遷を、第一線の編集者の視点から体系化することが期待される。また、原画のデジタル化やNFTといった最先端の取り組みが、マンガ文化の保存とビジネスの両立にいかに寄与するかという未来への指針を得ることを目指す。

【参考文献】

アニメ大全.2024.「世界初!マンガ黄金時代の原画を集めたデジタル美術館『マンガ・アート・ミュージアム』が10月2日に誕生」.10月2日.https://animedb.jp/2024/10/16141

「『漫画プロデューサー』長崎尚志さん:創作への関与、漫画家と同格」.2005.『読売新聞』.7月27日、夕刊.

「京都精華大季刊誌『KINO』:芸術発信、知名度アップ、ビジネス...」.2006.『読売新聞』.6月1日、夕刊.

「京都精華大『マンガ学部』に注文殺到:教材など、5年で100点超」.2008.『読売新聞』.3月16日、朝刊.

Manga Art Museum HP.https://manga-art.jp/

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