スナフキンとは

スナフキンとは、「ムーミンシリーズ」に登場するキャラクターの一人です。

 「ムーミンシリーズ」は、1945年から、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって書かれた小説、また、これを原作としたアニメ、ゲームなどの二次創作のことをいいます。

 自由に旅することをこよなく愛するスナフキンは、ムーミントロールの親友。ヨクサルとママミムラ(ミムラ夫人)の息子で、リトルミイとミムラねえさんの異父弟にあたります。

 身軽に生きる旅人であるスナフキンの荷物は、リュックサックひとつ。濃い緑色の古ぼけた帽子と着古した服を身にまとい、パイプをくわえ、帽子にはハゲワシの落していった羽根を挿しています。愛用のハーモニカを吹いて、詩と曲を作り、釣りをし、あちこち旅してまわります。

 彼はいつも、暖かい季節はムーミン谷の川辺にテントを張って暮らしています。ムーミントロールと過ごす楽しい時間が大好きですが、独りで旅をする孤独な時間も、彼にはとても大切。秋がきて、ムーミン谷の住人たちが冬眠に入る頃、スナフキンは南へと旅立ちます。そして、春になると、またムーミン谷へ戻って来るのです。

 ムーミン谷やその近くに住む小さな生きものたちにとって、スナフキンは憧れの存在。スナフキンも初めて出会う人や出来事に、好奇心と暖かい心をもって接しようとします。ふだんはわりと冷静な彼が許せないのは、「〜するべからず」と禁止されたり、束縛されたりすること。小説『ムーミン谷の夏まつり』や『ムーミン谷の十一月』には、不必要な看板を見て、怒りを爆発させる場面が出てきます。

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