A1-0 見る遊戯
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「見る遊戯」では、江戸時代から明治時代にかけて流行し、その後現代に至るまで、形を変えながらも行われ続けてきた軽業や曲芸などの見世物や大道芸、その他様々な芸能が描かれている作品を扱います。当時人気を博していた軽業・曲芸芸人の竹沢藤次、早竹虎吉を描いた作品に焦点を当てたコーナーと、その他現代でも比較的身近な芸能を描いた作品を紹介するコーナーの3つに分けて作品を紹介していきます。
「見世物」と言わると想像しにくいかもしれませんが、綱を渡ったり、玉乗りをしたりする体を使った軽業、足を用いて物や人を操る足芸、独楽を用いて様々な芸を披露する曲独楽など、様々な種類があります。その他には、比較的身近な人形劇のようなものや紙芝居なども「見る遊戯」のひとつです。これらの遊戯は現代にも存在していますが、ゲーム機などを用いた「する遊戯」が一般的になっている今、実際に会場に足を運び「見る遊戯」を体験したことがある人はあまりいないのではないでしょうか。この展覧会を通して、それらのあそびを再発見し、「見る遊戯」に興味を持ってもらえれば幸いです。