No.63 [二代目市川新之助疱瘡絵]

歌川国貞 画
大判錦絵1枚、文政6(1823)年
アート・リサーチセンター蔵: arcBK06-0003-3-006
 

  赤絵<あかえ>とも呼ばれる疱瘡絵<ほうそうえ>は、疱瘡(天然痘)除けの呪い<まじない>として、疱瘡神が嫌うとされる赤色のみで摺られる。金太郎や鐘馗(しょうき)などを画題とする事が多く、呪いの和歌や狂歌が添えられる場合もある。展示品は幼い二代目市川新之助が初役を勤めた時の様子を描いたもので、父親の七代目団十郎が狂歌を添えている。未来の団十郎を期待された二代目市川新之助は、後に八代目団十郎となり、その美貌で人気を得るが、32歳の若さで自ら命を絶った。(展示№66解説参照。)

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