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歌舞伎と劇場
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No.60 [役者似顔入歯磨袋]
29.5×13.1、29.5×12.9、文政7(1824)年
アート・リサーチセンター蔵: arcUP4234・4235
江戸時代には身だしなみの一つとして歯磨きの習慣が既にあり、房楊枝<ふさようじ>に歯磨粉をつけて磨いていた。歯磨粉は現代の広告商品のように、戯作者や歌舞伎役者など有名人の名前を借りたものが多数売られていた。展示品は、その歯磨粉を入れる袋で、当時人気のあった役者の顔が印刷されている。一つずつ切り取って袋を作り、中に歯磨粉を入れ、贔屓にする役者の袋を客に選ばせて売っていたのであろう。
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