No.59 俳優割烹家見辻占狂歌

落合芳幾 画
17.2×54.2、慶応4(1868)年
個人蔵
 

 江戸で活躍する役者を、当時有名であった料理屋の名物料理に喩えて評したもの。19世紀以降の江戸では、一年の役者の顔触れが変わる11月の顔見世時期に顔、紋、屋号、住所、給金額、評判といった情報を記す一枚物形態の出版物が毎年刊行されており、その習慣は明治15年(1882)頃まで続いた。展示品もこうしたものの一つだが、通常のものよりも小型化され、前年に出された給金付「三芝居役者流行見立給金附評判記」の趣向を再利用しているものの、給金や「上上吉」で表す役者の格付けは記されていない。

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