No.53 新工夫四ツ谷怪談丁ちんぬけ

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無款
大判錦絵1枚、幕末~明治年間
白樺文庫蔵: shiUY0162

 画中の指示に従って絵を切り抜いて組み立てると、『東海道四谷怪談』の見所の一つ「提灯抜け」の場面を作ることができるおもちゃ絵。本図上段の絵が仕掛けの中心。まず、上段にある二箇所の「此ところ切ぬく」の部分を切り抜き、下段にある提灯と伊右衛門を、それぞれ上段の提灯と伊右衛門に折り返すことができるよう貼り付ける。下段にあるお岩の霊が描かれた黒い円を切り抜いて上段の絵の下に重ね、二枚をこよりでとめて円の方を回すと、お岩の霊が提灯から抜け出たように見える仕組み。提灯と伊右衛門を折り返すことでお岩の霊に驚く伊右衛門の様子が表現されている。 

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