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触らぬ紙に祟りなし?

昨日、浮世絵裏面に書いてあった番号の耐水処置をしたわけですが、
もしあれがただの番号ではなくてジョン・レノンのサインだったら、
あの浮世絵の価値はあがるのかな?

耐水処置をしましょうとなれば、NGが出るかもしれない。
浮世絵を重視するか、サインを重視するかは所有者によって変わると思うが、
クリーニングそのものをする必要がなくなるかもしれない。
シクロを塗ったら、サインの価値が下がる可能性だってある。

そもそも、資料に何か手を加えるだけで価値が下がってしまう。
例えば100万円の価値のある資料を、30万円かけて修復したとする。
資料的価値は上がるかもしれないが、資産価値は130万円になったといえるか?
逆に100万円よりずっと下になってしまう。
不思議だなー  

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コメント

私立大学が収蔵している作品や資料の資産価値はどのように決めるのでしょうか?

修復に関する費用は財務の面からするとどのような経費に該当するのでしょうか?
また、メディア変換に関する費用はどうでしょうか?

イラク戦争に関わる戦費の面から米国の民主党は大統領を追及するし「負け戦」としたいようです。修復の是非を財務面から語る語り口はあまり見受けられないので、会計のお立場からどのように見られているかを調べておくのは必要かと思います。

恥ずかしながら価値や経費のことは存じておりません。
管理者を目指すなら、知っておかなければならないことです。
調べますので、お待ちください。

立命館大学所蔵の資料には、資産価値というものはないです。
修復もメディア変換も、研究の成果を出す中でやり繰りしているもので、
購入も積極的にやっているわけではありません。

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