概要
代表者:Lecture at the Anglo-American University and Charles University in Prague Helena Honcoopova
2014年度にARCが購入したウイリアムス・スターシス・ビゲロー旧蔵「酒呑童子絵巻」は、数奇な運命を経て、京都に里帰りした。この絵巻がなぜ、ボストン美術館に収蔵されず、アメリカからヨーロッパでの戦時下をくぐり抜け、プラハに移動し、最終的にARCの所蔵となったのか、その経緯をさぐり、ビゲローコレクションの知られざる一面を明らかにする。
また、本絵巻は、5巻本であり、他の伝本よりも重厚な内容となっている。伝存する他の絵巻との比較により本絵巻の特徴を明らかにするとともに、新たな発見をも期待できる。さらには、本絵巻を中心にすえ、さまざまに変化していった大江山伝説の種々相ついても、分野を横断して明らかにしていきたい。