孔明

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こうめい


歌舞伎

文楽人形の中年の男のかしら。 「諸葛孔明鼎軍談」の諸葛孔明からその名が出ているように、智仁を兼ね備えた気品の高い顔で、ひとみと眉間にその特徴をあらわしている。時代ものの思慮深い五十歳前後の大人物の役に用いられる。たとえば「仮名手本忠臣蔵」の大星由良之助、「壇浦兜車記」の畠山重忠、「菅原伝授手習鑑」の道明寺の菅丞相など。塗色は薄卵色で眼は眠る仕掛になっている。文七と共に文楽の男のかしらの代表といえよう。