都踊写真帳(昭和5年) みやこおどりしゃしんちょう
一冊、昭和5(1930)年(京都府立総合資料館所蔵)
都踊は明治5(1872)年、京都博覧会の附博覧として祇園新橋ではじまった。以降戦中を除くほぼ毎年開催されている。大正年間ごろから番組表や写真帳が作成され、そのなかには出し物の説明や踊の番組のほか、出演の舞妓・芸妓の写真が掲載されていた。今回出品しているのは、島原太夫乾板写真(立命館大学アート・リサーチセンター所蔵)と同じ年代の写真帳である。同じ立ち姿の写真であっても、太夫道中写真と都踊写真帳ではモデルの表情のつけかたなどに違いがみられることがわかる。