天童寺

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てんどうじ


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那浙江省寧波の東六十清里、太白山に在る古刹、今名を宏法寺といふ、西晋の永興元年信義興なるもの一宇を山間に結ぶと、一童子あり毎日来つて薪水を給し、去るに臨み、我はこれ太白星と、言訖つて姿を見せず、寺の名は実にこれに因るといふ、宋の時禅宗五山の第四に位し、寺運盛大を極め支那全土中屈指の巨刹であり、昔から此の寺で修行し、仏法を弘宣したものゝ数千百人に及ぶと、我が国の栄西禅師も虚庵禅師に随つて天台山よりこゝに移り禅道を修めたといふ、境内幽邃閑寂、緑樹の間、宝塔あり橋梁あり、伽藍の宏壮多くその比を見ず。

この寺を画いた作

山内多門筆  『天童寺』  第四回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)