多代女

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たよめ


画題

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解説

東洋画題綜覧

江戸時代の女俳人、岩代国須賀川の人、姓は市原、阿部侯の用人元輔の母、三十一歳で夫を失ひ三児を擁して家を治め、金令舎道彦に就き後に乙二に就て俳諧を学び、晴霞庵と号した、文政六年四十八歳で江戸に出で俳諧を専門とし慶応元年八月歿す、年九十。十念寺に葬る。『晴霞句集』『浅香市集』の著がある。

竹植ゑて寝ごころを人に問はれけり

黒塚や西日にすごき唐がらし

花嫁のうちは寂しき師走かな

多代女を画いたものに左の作がある。

太田聴雨筆  『岩代のたよめ』  青丘会展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)