駿牛
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しゅんぎゅう
画題
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解説
画題辞典
王朝時代高貴のもの多く牛車を用いしより、公家の牛を愛すること武人の馬を愛するが如かりしものなり、故に牛の図は屡々画かれて愛玩せらる。駿牛絵詞なども当時に多く作られて「牛者の沿革、用牛の注意、飼養の方法、牛飼の高名者、牛の異名、名誉の駿牛など」を叙せられたるものなり
駿牛絵詞の名高きものに高階隆兼の筆あり、詞書に「此ころ牛好みとかや車好みとかや云ひておどろおどろしく目に見え耳に餘りたる事多く聞ゆめり」などあり、駿牛の図も屡ある所つなり。又駿牛はまだらなる牛の義ともいふ。
駿牛図(高橋捨六氏旧蔵)、駿牛図(東京帝室博物館所蔵)
(『画題辞典』斎藤隆三)