陸羽

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りくう


画題

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解説

画題辞典

陸羽に唐代の隠逸なり、字に鴻漸、一名は疾、字は季疵といふ、復州の人、所生を知らす、長じて易を以て自ら筮し、陸を以て氏となす、幼時書を習うて得ず、優人となる、上元の初、茗渓に隠れ、自ら桑苧翁と称し、門を閉ぢて書を著はす、或に野中を獨行し、詩を誦して楽しむ、久しく羽太子文学を拝し、太常寺太祝に徒りしも、職に就かず、貞元の末に卒す、羽最も茶を嗜み、経三篇を著はし世に知らる、是より天下徐々茶を飲み、時に茶を喫するの輩羽の形を陶に作り、煬突間に置き祀りて茶神となすに至る、陸羽を画くもの亦少しとせず。

田能村竹田筆(武蔵堀越寛助氏所蔵)

山本梅逸筆(美濃早川周造氏所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

支那唐代の隠士、字は鴻漸、一名は疾、復州の人、所生を知らず、或はいふ僧に養はれたが僧となることを好まず、賎しい労役に就かしめられたが幸にして一官吏に其の才能を認められ読書する身となつた、上元の初め、茗渓にかくれ、茶を嗜み、読書を事とし、茶経三篇を著はし、茶道の神と尊崇さる。

これを画いたもの二三を挙ぐ。

渡辺崋山筆   『陸羽煎茶』  山崎佑助氏蔵

田能村竹田筆  『同』     堀越寛助氏蔵

富岡銭斎筆   『同』     坂本光浄氏蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)