草蘆三顧

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そうろさんこ


画題

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解説

画題辞典

支那三国の世に、蜀の劉備(玄徳)が諸葛孔明を起さんとして、其の草蘆に三たび往きて請うたることをいうなり。初め劉備、天下、士あるやを司馬徽に問う。徽曰く伏龍鳳雛あり、諸葛孔明是也云々。徐庶亦孔明は臥龍なりと説く。時に孔明襄陽の隆中に寓居し仕を求めず、劉備即ち之を尋ねて三たび往き、三たびにして始めて面会することを得たり、孔明感激始めて其誠を致して蜀の為めに尽すに至る。草蘆三顧の句は孔明出師表より取りしものなり、尚、詳くは諸葛孔明の条を見るべし。是亦好個の画題として和漢画家の屡々試むる所なり。近代の諸作に左の如きものあり。

皆川淇園筆(高日早苗氏所蔵)、謝蕪村筆(藤原忠之介氏所蔵及野村徳七氏所蔵)、谷文晁筆(高崎中島氏所蔵)

最近に於ては、橋本雅邦、奥原晴湖、野口少蘋、下村観山等の作あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)