石蕗

提供: ArtWiki
2021年12月7日 (火) 20:00時点におけるWikiSysop (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

つわぶき


画題

画像(Open)


解説

東洋画題綜覧

石蕗は菊科に属する多年草で、冬も萎むことなく、葉の光沢が美しく普通の蕗の葉に形がよく似ている処から『つやはぶき』といふ言葉が転訛したのである、石蕗の石の字は葉が厚く旦つ固いからであらう、漢名は『橐吾』『馬蹄』などと呼ぶ、花は冬の初め、一尺から二尺位の花梗を抽き出し、上方に二三輪若しくは五六輪咲く、茎は食用となり葉は薬用となる。

各、花の少い時に咲くので、各の季題による花鳥画に画かるゝことが多い。

松村景文筆  『石蕗に兎』  黒田侯爵家蔵

長沢芦雪筆  『石蕗に鼬』  三崎某氏旧藤

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)