水牛

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すいぎゅう


画題

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解説

東洋画題綜覧

牛の一種、大さ形状、共に牛の如く、唯角が非常に長く大きく、その表面に横波状の隆起があつて、滑かでない、その断面は略々三角形をなし、初めは額から外側に突出し、次で後方及び上方に彎曲し、終にまた少し前方に向ふ、大きなものになると長さ三尺に余るものがある、毛は剛く疎である、此の牛はもと印度地方に野生し、支那から、我が台湾でも多く飼養し、耕作上甚だ有益である、その水牛といふ名は、此の牛好んで水中に入るからである。

     題牧牛渡水図     貢師泰

児騎牛児騎牛、両牛渡水当中流、一牛帯犢臨沙洲、沙洲泥深没牛足、中流浪高拍牛腹、長縄墜手衣裏身、前者起顧後俯伏、牛背欹傾不自由、誰云穏比万斛舟、待児出険走平地、画図忽落東海頭、東海頭飯牛之子、曽封侯。  (佩文斎詠物誌)

支那の古画に描かるゝ牛は水牛が極めて多い、李迪の牧牛などその一例である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)