森蘭丸

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もりらんまる


画題

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解説

東洋画題綜覧

織田信長の臣、美濃の人、名を長定といひ蘭丸はその字である、十三にして信長に仕へ容貌美にして才智あり勇武剛直にして信長の寵遇渥く、夙に明智光秀の叛心を知り之を信長に告ぐる所あつたが信長用ひず遂に本能寺に弑せられた、蘭丸安田作兵衛と闘ひ遂に死す、年僅に十八、信長ある日近侍を召して刀の鞘を示し此の目の数を言ひ当てし者には褒美を取らするとて左右その数を言ふ中、蘭丸一人黙して言はず。信長之を詰ると、臣既に之を数へて知る、故に奏せずと、信長その正直に感じ愈々これを寵愛するに至つた。

その本能寺の勇戦、此の逸事、ともに好画材として画かる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)