東寺

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とうじ


画題

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解説

東洋画題綜覧

もと真言宗の総本山にして今は真言宗東寺派の総本山、本名を金光明四天王教王護国寺といひ、略して教王護国寺と云ふ、そして西寺に対して東寺と呼ぶ、京都市九条にある、空海、桓武天皇の勅願を奉じ此寺を創立し鎮護国家の道場とした、その初めは平安奠都に際し東西両京に鴻臚館を建て外人応接の所とし東寺西寺と呼び、大納言藤原伊勢人が寺長官であつたが、弘仁四年空海に賜ひ、空海は真言宗の道場とし五十人の僧を置き、年中の行事、衆僧の威儀総て唐の青竜寺の風を移したといふ、其後幾多の変遷あつて今日に至つたもので、建物は南大門、金堂、講堂、食堂、護摩堂、五重塔、大経蔵、西院、北大門、慶賀門、蓮花門等があり、壮観を極む、その行事中毎年三月廿一日灌頂院で修せらるゝ御影向は非常に盛なもので、その状は載せて『諸国年中行事』にあり、又、五重塔は最も有名なものとて、これも絵になる場合が多い。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)