月光菩薩
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げっこうぼさつ
画題
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解説
画題辞典
薬師如来の右脇士にして、月燈大士とも称す。月輪三徳の超勝したる徳義を具足せるものにして、其形像黄身にして左手に青蓮華を持し、上に半月形を為すという。
（『画題辞典』斎藤隆三）
東洋画題綜覧
薬師如来の右脇に待する菩薩、月灯大士とも号す、薬師琉璃光七仏本願功徳経に『彼薬師琉璃光如来、行菩薩道時、所発大願及彼仏土功徳荘厳我於一劫若過一劫、説不能尽、然彼仏土純一清浄、無諸欲染亦無女人及三悪趣苦悩之声以浄琉璃而為其地、城闕宮殿及諸廊宇、軒窓羅網皆七宝成、亦如西方世界極楽功徳荘厳、於彼国中有二菩薩一名日光遍照二名月光遍照、於彼無量菩薩衆中、而為上首、能持彼仏正法宝蔵』と説き、即ち東方十殑伽河沙の仏土浄琉璃世界薬師如来の下に無量の菩薩のある中、日光月光は上首の菩薩として如来の正法宝蔵を持すと云ふ、密教では胎蔵界曼荼羅文殊院の右辺に列す、日光は除蓋障院に入る、其形像は秘蔵記に『黄色左手持青蓮華、上有半月形印相慧手風空執華之勢』とある、曼陀羅鈔には『此尊（月光）主文殊大空慧中未至菩提智、故持半月形、於月光有半満虧盈徳、以仏智為満月、以菩薩智為半月、従初三日断一分無明顕一品中道』又『雖半月照法界無偏頗』と見え、密号は威徳金剛種子は娜字である、此菩薩天に在ては月天子となる。 （日本百科大辞典）
奈良東大寺外此の像の国宝に指定されてゐるもの十数点を算す。
（『東洋画題綜覧』金井紫雲）
その項（月光菩薩）を見よ。
（『東洋画題綜覧』金井紫雲）