放下僧

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ほうかぞう


画題

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解説

東洋画題綜覧

放下とは禅語で『はうげ』と読み、手から物事を棄てゝ一物も執する所なく、無我の心となることゝ云ふ、転じて田楽などに身をはふらかした僧の称となつたものかと云ふ、僧体で玉取筑子などの芸をするもの。  (大言海)

謡曲に放下僧がある、氏信の作で、牧野小次郎、兄の禅僧と共に諸国を遍歴し手段を廻らして父の敵利根信俊を討つといふ筋、

「さて放下僧はいづれの祖師禅法を御伝へ候ふぞ、面々の宗体が承りたく候ふ、「我等が宗体と申すは教外別伝にして、云ふも云はれず、説くも説かれず、言句に出だせば教へに落ち文字を立つれば宗体に背く、たゞ一葉の飄る、風の行方を御覧ぜよ「げに/\面白う候ふ。」

これを画いたものに左の作がある。

小川破笠筆 (扇面職人尽しの一)  高梨恂一氏蔵

菱川師宣筆             東京帝室博物館蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)