七草草紙

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ななくささうし


画題

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解説

東洋画題綜覧

お伽草子の一で、正月七日、七種を摘み粥に作る由来を説いたもの。

昔楚国に大しうといふ孝子ありしが、父母の老衰せるを憂へて自己の命を縮めても再び両親を若返らさむものと神仏に祈る、帝釈天その孝心に感じ、白鵞鳥といふ長寿の鳥の食料に倣ひ、年の始に七種の草を蒐め柳の木の盤に載せて玉椿の枝にてこれを打ち、若水を以て服すべしと教ふ、大しうその教の如くせしに父母忽ち若やぎ、二十歳ばかりになりぬ、此の事、時の帝の聞くところとなり、叡感の余り大しうを召してこれに位を譲り給ふ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)