伽藍鳥
がらんちょう
画題
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解説
東洋画題綜覧
ペリカンの漢名で、此の外に犂鶘、逃河、淘鵞、納鳥、塘鵞、鵜鶘などの異名別名がある、北部アフリカ、濠洲、印度の錫蘭島、売哇地方に棲息し日本及支那にも飛来して来たことがあるので比較的よく知られてゐる。伴嵩蹊の『閑田耕筆』に曰く。
この外がらん鳥と名付けて鵜鶘を見せしが頷下に袋あつて数升の水を飲ましむるに能く牧む、たゞし面赤くなり眼を動かして頗る苦しむさまなり、川沢にかくれ、共に呑んで魚を取るとなん、其水は吐き出せり、指揮せるものゝ言に従ひ進退せるなど、教へればをしへらるゝものなりと感じぬ。
これを画いた作
狩野古信筆 伊達家旧蔵
山村耕花筆 耕花版画集
小畠鼎子筆 青竜社第六回展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
がらんちょう「伽藍鳥」の洋名、その項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)