軒端の梅
のぎばのうめ
画題
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解説
東洋画題綜覧
是こそ和泉式部の植ゑ給ひし軒端の梅にて候へ、「さては和泉式部の植ゑ給ひし軒端の梅にて候ひけるぞや、又あの方丈は和泉式部の御休所に候ふか、「中々のこと和泉式部のふしどなりしを、作りもかへず其まゝにて今に絶えせぬ詠めぞかし、「ふしぎや扨は古への、名を残しおく形見とて、「花も主を慕ふかと、年々色香をいやましに、「さもみやびたるお気色、「猶もむかしを、「思ふかと、「年月を、古き軒端の梅の花、あるじを知れば久方の、天ぎる雲のなべて世に、聞えたる名残かや、和泉式部の花どころ。(下略) (東北)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)