有喜大尽
うきだいじん
画題
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解説
東洋画題綜覧
赤穂浪士大石良雄のこと、良雄吉良義央を討つて主の讐を報ぜんと機を覗つてゐたが、吉良の一族警戒厳にして容易に近くことが出来ず、一計を案じ、自ら有喜大尽と称し、白昼僧衣を被つて遊里に出入し妓に戯る。長唄にこれを題した曲がある、中内蝶二の作である一節に曰く、
「うきといふ文字ば一とつをさま/"\に、解けて嬉しき恋の謎、喜びありや有喜さんと、唄はれたさの酒機嫌、世を偽りの狂態も、人は知らじな我心、野辺の狐火小夜ふけて、燃ゆる思ひをかこつけに、「あだし此身をや煙となさばせめて廓のさと近く、くるわのや、くるわの、せめて、せめて廓の里近く。 (長唄)
これを描いたものに鏑木清方の作がある
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
うの部その項(有喜大尽)を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)