竜女成仏
りゅうにょじょうぶつ
画題
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解説
画題辞典
法華経提婆品にあり、娑竭羅龍王の女、年甫めて八歳、才智すぐれ、文殊菩薩の化導により諸法實相の理を悟り霊鷲山に詣で釈迦の前に供養し、変じて男子となり、南方無垢世界に成佛すとなり、
雪村筆龍女供養図(川崎正蔵氏所蔵)
あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
法華経提婆達多品に出づ、竜女は八竜王の一なる沙羯羅竜王の女、八歳の時正覚を得男子となつて南方無垢世界に成仏すといふ、これを竜女変成といふ法華経に曰く、『爾時竜女、有一宝珠、価値三千大千世界、持以上仏、仏即受之、竜女謂智積菩薩、尊者舎利弗言、我献宝珠、世尊納受見事疾、不、答言甚疾、女言以汝神力観我成仏復速於此』とある、雪村に之を画いた作がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)