山中平九郎
やまなかへいくろう
画題
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解説
東洋画題綜覧
江戸の俳優、元禄から宝永頃盛に活躍した実悪の名人で、殊に悪公卿を得意とした、その鬼女の役に扮すべく二階の居間にあつて顔を拵らへてゐた時、妻女某が上つて来てその怖ろしさに卒倒したので、手を打つて『したりしたり妻まで驚く位だから、此の狂言必らず大当り』と、果してその狂言は大入であつたと、享保九年正月十九日八十三歳を以て没す、その扮装中妻が驚き倒るゝ処はよく描かれる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
やまなかへいくろう
江戸の俳優、元禄から宝永頃盛に活躍した実悪の名人で、殊に悪公卿を得意とした、その鬼女の役に扮すべく二階の居間にあつて顔を拵らへてゐた時、妻女某が上つて来てその怖ろしさに卒倒したので、手を打つて『したりしたり妻まで驚く位だから、此の狂言必らず大当り』と、果してその狂言は大入であつたと、享保九年正月十九日八十三歳を以て没す、その扮装中妻が驚き倒るゝ処はよく描かれる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)