当麻曼荼羅
たいままんだら
画題
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解説
東洋画題綜覧
当麻曼荼羅は当麻寺に伝ふる浄土曼荼羅で中台を浄土界とし弥陀、観音、勢至を中心とし左右及下の三辺に観経序分義、定善義観善義を図したるもの、此の曼荼羅は天平宝字年中、藤原豊成の女中将姫が蓮の糸を以て織つたものと伝へられ、節無き竹をその軸とすると。 (仏教辞林其他)
当麻曼荼羅は右の外、これに擬して後世これを描いたもの二三ある。慶舜、専舜、宅磨為成の作で、共に当麻寺にある。此の外、その縁起を画いたものに当麻曼荼羅縁起二巻(鎌倉光明寺蔵)があり、近くこの事跡を描いたものに左の諸作がある。
太田聴雨筆 『浄土変』 日本美術院展出品
池田竜甫筆 『伝説当麻曼荼羅』 第十一回帝展出品
荒井寛方筆 『当麻』 第十一回院展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)