万多親王
まんだしんのう
画題
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解説
前賢故実
桓武天皇の第五番目の皇子。二品式部卿を務め、太宰府帥を兼任。嵯峨天皇が神武天皇以来の諸姓氏の混淆を憂え、右大臣藤原園人、参議藤原緒嗣等に詔を下して諸姓氏の精査を命じた。親王は氏族や宗族の家系の研究に精通していたため、諸姓氏の精査の総責任者に任命された。その精査をまとめた書は、凡そ1182氏が記載されていて、目録を併せると全部で三十一巻があり、『新撰姓氏録』と名付けられ、天皇に献上された。天長七年薨去、享年四十三歳、詔により一品を贈られた。
(『前賢故実』)