盾人宿祢
たてひとのすくね
画題
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解説
(分類:武者)
前賢故実
的臣の祖。仁徳天皇十二年、高麗王の使者が鉄盾銕的を献上した。ある日、その使者をもてなすために群臣を集めて宴を催した。宴会上で、帝が群臣に献上された銕的を射るようと命じたが、多くの人が銕的を射貫くことができなかった。盾人は命令に応じて一発で銕的を射貫いた。高麗の人たちが驚いて、「神射」と称賛し、立上ってともに盾人に向かって拝んだ。彼らはますます日本の武威に敬服することになった。朝廷が盾人に「的戸田宿祢」という名前を賜った。
橘仲宣
くろがねの まとをとほせる いさみにそ なをたまはりて よにつたへける
(『前賢故実』)