水天
すいてん
画題
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解説
画題辞典
仏教にて十二天の一なり、水を司る神の名にして、両手に剣と蛇とを執り、頭上には九頭の蛇あり、亀に乗る、十二天供儀軋には「住於水中乗亀、浅緑色、右手取刀、左手持龍索、冠上有五龍、四天女持妙花」とあり、密教にて、胎蔵界曼荼羅にては西方外金剛部院に配す、
奈良西大寺のものは十二天の一なり、近江園城寺には単に水天像一図あり国宝なり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
十二衆天の一、西方の守護天で、水を司る神、その形像は、頭上に五竜の冠を戴き右手に刀、左手に索を持ち、亀に乗つて水中に住む、西蔵所伝のものはこれと異る。 (仏教辞林)
近江の園城寺には無款の水天像を有す、国宝であり、奈良西大寺蔵十二天の中にもこれを蔵す。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)